YAMAHA RTXでSIP-NATをオフにする

YAMAHA RTX 1100

RTX1100でSIP-NATに気がつく

ソフトフォンZoiper5のstunを確認する投稿を書いていて、インターネット上のSIPサーバーにてSIPパケットを確認していました。
stunに関してはこちらから↓

ソフトフォンでstunをオフにしてもSIPヘッダーやSDPにグローバルIPが入る

stunがオンの場合やオフの場合のSIPパケットの変化の詳細は、上の投稿をご覧ください。
stunオフの場合はソフトフォンは自分の環境のグローバルIPを知る方法がないので、SIPヘッダーやSDPにはローカルIPアドレスが入ります。

これがIP-PBXと疎通出来ない原因になる時も有るのですが、Zoiper5でstunをオフにしてもSIPサーバー側で確認するとヘッダーやSDPにはグローバルIPが入ったままでした。なぜ??

ここで気が付きました。
自宅で使っているルーター YAMAHA RTX1100がパケットを書き換えているのでは?

Rev.8.02.35 から初期値が off から on に変更になっていた

公式:YAMAHA RTXのSIP-NAT機能の詳細はこちら
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/sip-nat/index.html

RTXでSIP-NAT機能が搭載されたのはRev.8.01系以降との事です。
Rev.8.02.35で初期値がoffからonに変更されています。
私のRTX1100はRev.8.03.94でした。

telnet 192.168.1.1
Trying 192.168.1.1…
Connected to 192.168.1.1.
Escape character is ‘^]’.
Password:
RTX1100 Rev.8.03.94 (Thu Dec  5 19:06:16 2013)
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Copyright (c) 1991-1997 Regents of the University of California.
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Copyright (c) 1998-2000 Tokyo Institute of Technology.
Copyright (c) 2000 Japan Advanced Institute of Science and Technology, HOKURIKU.
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Copyright (C) 1997 -- 2002, Makoto Matsumoto and Takuji Nishimura, All rights reserved.
Copyright (c) 1995 Tatu Ylonen , Espoo, Finland All rights reserved.
Copyright (c) 1998-2004 The OpenSSL Project.  All rights reserved.
Copyright (C) 1995-1998 Eric Young ([email protected]) All rights reserved.
Copyright (c) 2006 Digital Arts Inc. All Rights Reserved.
00:a0:de:30:76:44, 00:a0:de:30:76:45, 00:a0:de:30:76:46,
Memory 32Mbytes, 3LAN, 1BRI
>

RTX SIP-NATの注意点

・固定グローバルIPアドレスが必要となります.
・配下に置くことが出来るVoIP機器はRT56v/RT57i/RTV700/RT58i/NVR500/NVR510/NVR700Wのみです.
他社製のVoIP-TAやSIPソフトフォン等を配下に置いてのSIP-NAT機能の動作については保証しません.
・SIP-NAT機能を用いて配下に置くことが出来るのは1台だけです.複数台を併用することは出来ません.
・SIP-NAT機能はSIPメッセージの中身のIPアドレスを書き換えるだけです.セッションで使用されるRTP/RTCPなどについては,別途静的NATや静的IPマスカレードの設定を行う必要があります.
・SIP-NAT機能で変換するSIPメッセージのポート番号は5060だけです.
ネットボランチ製品やRTV700もこのポート番号を固定で使っているので問題ありません.
・SIP-NAT機能を使用しても、NGNひかり電話端末を配下に置くことはできません.

Zoiper5などのソフトフォンを使っても動作に問題はありませんが、NAT配下に置いて動作保証されているのはYAMAHA製品のみの様です。
確かにメーカーは全てのVoIP機器の動作確認は出来ません。
SIPであれば何でも変換してくれる訳ではなく5060番ポートだけです。

初期値がautoになっている機種やリビジョンも有ります。
SIP-NATを適用したいのにヘッダー/SDPが書き換わらない時が有り、明示的にonにしたら上手く動作した場合も有ります。
またNATの内側が5060、外側が6060の場合も動作しました。

SIP-NATオフにするには

本来であればstunが必要なところをルーターが担ってくれる便利な機能ですが、場合によってはこれが悪さをする時もあります。

クラウド系のPBXサービスの中には、ルーターのSIP-NAT機能をオフにする事を推奨している場合もあります。

nat descriptor sip 1 off
save
セーブ中… CONFIG0 終了

SIP-NATをオフにする事でルーターがSIPヘッダーやSDPを書き換えなくなります。

※上のコマンド例はプロンプトが$になっていますが、実際にRTXを設定する際はadministratorで管理者権限に移っているので#です。
ターミナル風のスクショを生成するプラグインで何故か#が使えず$になっています。

NATは通常はIPヘッダーを書き換える

パケットがNATを超える時に、Internet Protocol Version4 (IPv4レイヤー)に書かれているソースアドレスをローカルIPアドレスからグローバルIPアドレスに書き換えます。
Session Initiation Protocol(SIP)ヘッダーやSDPまでは通常は書き換えてくれません。

まとめ

SIP-NATは家庭用ルーターには実装されていない機能です。
業務用ルーターは機能が豊富ですが思わぬ機能がデフォルトで有効になっている事があります。
ドキュメントを確認しましょう。

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